包括的性教育no.1【快】
これまで4年間【包括的性教育講座】を開催してきました。年齢は中学生から60代の方まで、性的な傷つきを体験した方、独身や既婚問わず様々な方々と、共に学び意見交換を重ねてきました。
包括的性教育って何?というお話は、又の機会にしたいと思いますが。この身体、自分の心と意思を大切に、他者や社会とどう関わるかを学ぶ、一番基礎であり重要な学習であると、私は思っています。
今日はその「包括的性教育」から、このお話をお届けします。
心と身体を満たす「オキシトシン」
「オキシトシン」という言葉を聞いたことはありますか?。「オキシトシン」とは、もともとは出産や子育ての際に分泌されることで知られ、「愛情ホルモン」などと呼ばれてきました。最近の研究では、母子間のみならず全ての人に分泌されることが分かり、心と身体を満たす「幸せホルモン」とも言われています。
驚くべき効果とは
- 幸せな気持ちになる
- 不安や恐怖が和らぐ
- イライラ、ストレスが緩和する
- 他者への信頼が増す
- 学習意欲や集中力が向上する
- 質の良い睡眠をもたらす など。
オキシトシンの分泌により副交感神経が優位になることで、自律神経のバランスが整い、様々な効果をもたらすことが分かってきました。
オキシトシンを増やすためには?
そんな「オキシトシン」は、母子のスキンシップのみならず、身体的・精神的なふれ合いにより、相互にその恩恵を受けることができます。また、「嬉しい」「楽しい」「心地いい」と感じる毎日のちょっとしたことでも、分泌を促すことができると言われています。
- 肌から感じる温もり
大切な人とのふれ合い、スキンシップ、マッサージ、セルフマッサージなど。 - 動物とのふれ合い
可愛がっているペットとのふれ合い。動物園に行く、動画を眺めるのも効果的。 - 気の合う人との関わり
心を許せる人との会話、交流、食事、コミュニティへの参加など。 - 親切な関わり合い
気持ちの良い挨拶、助け合い、喜びや感謝を伝え合うなど。 - 五感にいい刺激
触覚(ぬいぐるみ、肌触りのよいものに触れる)、味覚(美味しさを味わう)、嗅覚(好きな香り)、聴覚(好きな音)、視覚(好きな景色を眺める)
こうしてみると、たとえ相手がいなくても、お金をかけなくとも、出来ることが沢山あることが分かります。
そして、大切なのは「時間よりも中身」。自分にとってどのようなことが心地よいかを探りながら、短時間でも積極的に取り入れようと心掛けることが大事なのです。
まとめ
「あなたは、何をしていると楽しいですか?」「どんな時間を過ごせたら心地良いですか?」
コロナ禍にいた数年間、我慢や制限の多い生活の中で、今までにない不安やストレスを感じた方も多かったと思います。人は状況や環境の影響を受けながら生活しています。そこを嘆くだけで終わらせず、まだ自分にしてあげられることがきっとある。そう信じて、些細なことを取り入れることから、はじめてみませんか?